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株で富を築くバフェットの法則を10分で要約します
この白髪メガネのお爺さんウォーレン・バフェット。14兆円持ってます。
この本で得られるもの
あなたの資産はどれくらいでしょうか?夢は何ですか?
100万?1000万?もしかして5000万かもしれません。
夢はFIRE?高級車の購入?それとも家ですか?
しかし、まず間違いなく今の自分の資産で満足をしてない筈です。
ウォーレン・バフェットの資産は14兆円。
ほぼ全てが投資で稼がれた金額です。
その投資の方法をこのブログで紹介していこうと思います。
つまり、このブログを読むことであなたの資産は100倍、200倍になる可能性があるということです。
世界最高峰の投資家の手法を取り入れることで将来、お金持ちやFIREを目指しましょう。
ウォーレン・バフェットとは?
見出しを書いておいて何ですが、ウォーレン・バフェットの紹介は要らないでしょう!
世界で一番有名な投資家です。
下記のような偉業を成し遂げています。
- 子供の頃から商売をしてお金を稼ぎ、若くして投資家になる。
- 誰も彼もが破滅したリーマンショックで逆張りで50億投資して損することなく利益を伸ばす。
- 2007年に620億ドル(約6兆4360億円)となり世界長者番付1位。
- 運用成績は、複利計算で約21%のリターンを約50年間に渡って出し続ける。
- 2015年までの約50年間に、S&P 500の上昇率が約14,000%(140倍)だったのに対し、ウォーレン・バフェットが運営している会社(ほとんどバフェットの投資ファンド)のバークシャー・ハサウェイの株価は約200万%(20,000倍)
そんな彼の投資手法を紹介します。
12の原則
バフェットの意思決定の基本原則
著者のロバートがバフェットが企業買収をした共通点を分析した結果、意思決定の基本原則は12に分解できるようです。
- 事業に関する3つの原則
- 経営に関する3つの原則
- 財務に関する4つの原則
- 市場に関する2つの原則
それではそれぞれの原則を紹介します。
事業に関する3つの原則
- シンプルで理解できる事業か?
- 安定した事業実績があるか?
- 長期的に明るい見通しがあるか?
経営に関する3つの原則
- 経営者は合理的か?
- 株主に素直に話せる経営者か?
- 組織の習性に屈さない経営者か?
財務に関する4つの原則
- 1株当たり利益ではなく、自己資本利益率を上げようとしているか?
- 「オーナー利益」を考えているか?
- 利益率の高い企業を探しているか?
- 1ドル利益を留保したら、企業の市場価値も1ドル以上上がるように心がけているか?
市場に関する2つの原則
- 企業の価値はどれくらいか?
- その企業を価値よりはるかに安い金額で買収することは可能か?
この12の原則を考えてバフェットは投資を行っています。
それではこの1つ1つの原則についての紹介をします。
事業に関する原則
バフェットにとって株式は事業を抽出したものです。
事業の本質を原則に沿って判断し、素晴らしい事業を見つけましょう。
シンプルで理解できる事業か?
バフェットにはこんなエピソードが存在します。
インテルが創業するときに、バフェットはインテルの創業者から投資をしてくれと言われて、大学の理事としては投資を決めるのですが、個人としての投資はしませんでした。
インテルに投資していれば莫大な利益が得られましたが、バフェットはこう言いました。
「自分にはこの業界のことは理解できない」
つまり、自分が理解できる範囲に収まっている事業をしている会社のみに投資をしているということです。
例えばこんな話があります。
IT企業で働いているAさんはエヌビディアの凄さにいち早く気づくことができました。
貯金をエヌビディアを変え、給料日ごとにエヌビディアの株を買い増しします。
そして現在、エヌビディアの含み益は数億円突破。
ただのサラリーマンが理解できる範囲で凄そうな企業に投資したことで億万長者になることができた話です。
あなたもこの原理原則を守ることができれば億万長者になれるかもしれません。
安定した事業実績があるか?
「将来生まれるかもしれないことに夢中になって目の前の現実を忘れてしまう投資家が多い」
上記のインテルエピソードでも書きましたが、バフェットは市場で脚光を浴びている株式に興味を示しません。
バフェットが信用しているのは確実に積み上げてきた実績だけです。
バフェットは下記のような株式に投資をします。
- 同じ製品やサービスを長年提供している企業。
- 長期的に成功すると確信している企業。
バフェットは下記のような状態の株式に投資することはありません。
- これまでの事業計画が上手くいかず、事業を大きく変えようとしている企業。
- 難局を乗り切ろうとしている企業。
バフェットは言います。
「難問を抱えている企業には手を出さない。私が成功してきたのは2メートルのハードルを飛び越える能力があったからではなく簡単に跨げる30センチのハードルを見つけることに集中したからだ」
長期的に明るい見通しがあるか?
「私が関心を持つのは、長期的に競争力を維持する少数の会社である」
非常に優れた少数の会社の特徴
- 社会に必要とされ、望まれる存在
- 代わりになるものがない
- 政府の規制がない
投資のポイントは、企業の比較優位性を判定することです。
上記の特徴に当てはまっている企業はライバルも手を出し辛く、長期的に利益を確保し続けることができます。
逆にダメな企業の特徴は競争相手との区別がつかない製品を売っていることです。
長期的に見てずっと売れ続ける製品を持つ企業を見つけましょう。
経営に関する原則
投資を決める際、バフェットは経営者の資質を徹底的に見ます。
素晴らしい事業であってもダメな経営者と組んだら上手くいきません。
原則に沿って素晴らしい経営者を見抜きましょう。
経営者は合理的か?
経営者の最も重要な意思決定は資本の配分です。
利益を事業へ再投資するか?
配当として株主に還元するか?
配分は企業がライフサイクルのどの位置に居るかによって変わります。
立ち上がり期:製品開発や市場獲得の為に資金が流出する。
成長期:収益性は上がるが、成長をさせる為に利益を全て内部に振り向け、資金を調達する。
成熟期:成長率は落ち着き、研究開発などを上回る資金が入ってくる。
衰退期:売上高や利益は減少するが必要以上の資金が入ってくる。
この中でも成熟期に余剰資金をどう配分するかが重要になります。
事業の利益率が資本コスト(企業が資金調達した際にかかるコスト)よりも高ければ投資するべきだし逆であれば株主に還元するべきというのがバフェットの考え方です。
成熟期の企業は3つの余剰金の使い方をします。
- 収益性の低い事業に再投資をする
- M&A
- 自己株式取得か配当
収益性の低い事業に再投資をするような経営者であれば株価はドンドン下がっていきます。
M&Aに対してはバフェットは懐疑的です。
買収は過剰な投資になりがちで新旧の事業を統合して新しい事業を創出できる可能性も低いです。
バフェットは成長性がなくなり、資本コストよりも高く収益を上げれなくなった場合、株主に還元するのが経営者の責任だという風に考えています。
株主に素直に話せる経営者か?
バフェットが評価する経営者は企業の財務状況を漏れなく報告し、成功だけではなく失敗も明らかにする人です。
バフェットが知りたい情報は下記です。
- その企業がおおよそどれくらいの価値があるか?
- 将来、借入金を返済できるか?
- 与えられた資源で上手く経営できてるか?
組織の習性に屈さない経営者か?
組織の習性が出てきて合理性を欠くことがままあります。
組織の習性は次のような深刻な事態の原因になっています。
- 組織が従来の路線を変えようとしない。
- 余剰資金を新しいプロジェクトに投資しようとする。
- 馬鹿げた事業をリーダーが推進し、部下はそのサポートを全力で行う。
- 同業他社の行動を思考停止で模倣をして事業拡大、企業買収、役員報酬の変更などを行う。
良い経営者についてここまで紹介してきましたが、経営者を評価するのはかなり難しいと言わざるを得ません。
人間は財務表などの数字を分析するよりも複雑です。
では、経営者を評価する優秀な方法はないのでしょうか?
単純で素晴らしい方法が一つだけ存在します。
2,3年前に経営者が語っていた将来の戦略と現在の実績を比較してどれだけ計画が実現されたかを見ましょう。
但し、バフェットは経営者が良かったとしても事業の質が悪ければ投資をすることは絶対にありません。
良き経営者も事業の悪さには勝てないからです。
財務に関する原則
バフェットは1年毎の業績を気にしません。
たった1年では企業の価値を測れないからです。
5年平均の業績を見ます。
バフェットの原則に沿って企業の財務を判断しましょう。
1株当たり利益ではなく、自己資本利益率を上げようとしているか?
バフェットが重視する数字は以下です。
- ROE
- 営業利益
バフェットは1株当たり当期純利益(EPS)に実態はないと考えています。
EPSが10%上昇していても自己資本が10%増加していたら資本効率からみた収益性は何も変わらないからです。
なので、バフェットはROE(自己資本当期純利益率)を重視します。
ROEの計算式は以下です。
ROE=(自己資本÷当期純利益)×100
ROEを高める為に自己資本率が低い企業もバフェットは良くないと考えています。
自己資本率が高く、ROEも高い企業を選びましょう。
また、本業ではない利益のおかげでROEが高まっている可能性があるので営業利益も一緒に見て、本業が儲かっていることを確認するべきです。
「オーナー利益」を考えているか?
バフェットはキ≒ャッシュフローよりもオーナー利益を重視しています。
キャッシュフローとは、税引き後の純利益に減価償却費とその他の現金支出を伴わない費用を加えたものです。
この考え方には『設備投資』という項目が抜け落ちています。
その項目を計算に加えたものがオーナー利益になります。
オーナー利益の計算式は以下です。
オーナー利益=税引き後の純利益+減価償却費-設備投資と予想される運転資金
将来の設備投資額は投資家が資料を読んで推察するしかないが、それでもオーナー利益は投資に役に立つと考えています。
利益率の高い企業を探しているか?
コスト管理が全てです。
バフェットはコスト削減を日常的にしている優れた経営者の例として、ウェルズ・ファーゴのカール・ライカートとポール・ヘイゼンなどを挙げて
「必要以上の人員を抱えることを嫌い、過去最高の利益の時もコスト削減のプレッシャーが強い時も常に同じようにコスト削減に取り組んできた」
と称賛します。
バフェットが運営するバークシャー・ハサウェイもコスト管理は徹底しています。
法務・広報・IRなどの部署を持たずMBA取得者が集まってM&A戦略を練る戦略企画部もありません。
一般管理費は営業利益の1%未満。
バークシャーほどの規模の企業なら10倍は費用をかけるのが普通です。
1ドル利益を留保したら、企業の市場価値も1ドル以上上がるように心がけているか?
持っている資本で平均以上の利益を達成した企業は長い目で見ると株価が上昇します。
しかし、ある時期だけをクローズアップすると企業の価値以外の理由で株価が大きく変動する時があります。
そこでバフェットは企業の価値判断のルールとして『1ドルのルール』を決めました。
1ドルのルール
留保利益1ドルに対して、市場における価値は1ドル以上上昇しなければならない。
バフェットはこのルールに関してこう言います。
「株式市場という巨大なオークションで利益を1ドル留保すれば株価を1ドル以上上昇させることのできる企業を選び出すのが私たちの仕事だ」
市場に関する原則
さて、今読んで頂いた原則に全て当てはまっている企業をあなたは探し出しました。
するとある疑問に達します。
『今買うべきなのか?』
市場に原則に当てはまった企業かどうかを考え、判断しましょう。
企業の価値はどれくらいか?
企業の本質的価値を算出する方法はさまざまあります。
PER、PBR…etcetc…
ウォーレン・バフェットが考える企業の価値を算出する方法は以下です。
企業の価値=企業のライフサイクルで予想されるネットキャッシュフローを適切な利率で割り引く(割引率)
この算出法はどんな企業にでも使用できます。
ネットキャッシュフローとは、一般的には入ってくる現金から出ていく現金を差し引いた正味のキャッシュフローに相当し、フリーキャッシュフロー(営業キャッシュフローと投資キャッシュフローの和)に、財務キャッシュフローを加えたものを指します。
バフェットは将来のネットキャッシュフローを予測できる安定性のある企業を選ぶべきだと言っています。
割引率はアメリカ政府の発行する長期国債の利率を使用します。
日本株に転用するなら単純に日本の政府の発行する長期国債の利率を使用すれば問題ないでしょう。
その事業を価値よりはるかに安い金額で買収することは可能か?
投資で成功するには企業の価値よりも安い価格で買うことと期待通りの業績を上げることが必要です。
失敗する要因は大きく分けて
- 購入金額が高すぎる
- 経営者を見誤った
- 事業の将来性を読めなかった
があります。
1つ目の失敗を回避する為には本来の価値よりも大きく安くなった株を購入しましょう。
まとめ
バフェットには12の原則が存在します。
事業に関する3つの原則
- シンプルで理解できる事業か?
- 安定した事業実績があるか?
- 長期的に明るい見通しがあるか?
経営に関する3つの原則
- 経営者は合理的か?
- 株主に素直に話せる経営者か?
- 組織の習性に屈さない経営者か?
財務に関する4つの原則
- 1株当たり利益ではなく、自己資本利益率を上げようとしているか?
- 「オーナー利益」を考えているか?
- 利益率の高い企業を探しているか?
- 1ドル利益を留保したら、企業の市場価値も1ドル以上上がるように心がけているか?
市場に関する2つの原則
- 企業の価値はどれくらいか?
- その企業を価値よりはるかに安い金額で買収することは可能か?
上記の原則に当てはまる銘柄を購入し、あなたの資産を増加させましょう!
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